HSP養護教諭が仕事できついと思っていること15選。乗り越えることもできる。
こんにちは。小学校の養護教諭として働いているゆまとです。
養護教諭とは、保健室の先生のことです。
現在、養護教諭9年目になりました。
私は、大規模小学校(複数配置)、中規模中学校、中規模小学校で働いてきました。
また、保育園児3歳5歳の男の子をもつ母でもあります。
昨年に育休から復帰し、フルタイムで小学校に勤務しています。
ここ数年、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン:とても繊細な気質)」という言葉を耳にしませんか?
「繊細さん」とも呼ばれたりしていますよね。
これ「私!!」と思いました。自己診断ですが。
HSPについて詳しく知りたい人は、検索するとたくさん出てくるので見てみてくださいね。
養護教諭をしていると、日々きついことたくさんあります!現在進行形です。
ふと、私のようにHSP気質を持ちながら養護教諭をされている人もいるのでは?!と思いました。
- 養護教諭の仕事がきつくて、つらい
- HSP気質だけど、養護教諭ってなれるの?
と思っている人に向けて書きました。
結論は、
養護教諭の仕事は、
きつい・つらいことたくさんある!でも乗り越えることもできる。
HSP気質でも養護教諭にはもちろんなれます!
しかし、きついことも多々あることを理解しておきましょう。
HSP気質の養護教諭が仕事できついこと15選。
現在(2022.8)きついこと。15個もありました!私(HSP気質)の主観ですので個人差あります。
- 仕事が終わらない
- 人前に出る機会が多い
- 楽な仕事だと思われている
- 他の職員と関わりが多い
- 相談できる人が少ない
- 中堅になると仕事が増える
- 病院引率が大変
- 保護者との関わりが難しい
- 人手が足らない
- 休みにくい
- 仕事を頼める人がいない
- 毎年の宿泊行事の引率
- 研究授業
- パソコンのシステムが使いにくい
- コロナ予防対策の仕事が増える
1.仕事が終わらない
養護教諭のみなさん。
仕事は定時に終わって帰れていますか?
私はNOです。
私の仕事の効率が悪いのか、学校のシステムの問題なのかまだ調査中ですが、全然終わらない。
これは、HSPだからという問題ではなく、仕事の量がきついです。
事務仕事、提出書類、レポート、報告書、会議、出張、挙げるとどんどん出てきます。
保育園のお迎えまでの時間を目標に、毎日時間と戦っています。
2.人前に出る機会が多い
これは、私(HSP気質)特有のつらさです。養護教諭は、保健室にいるだけの教諭ではありません。
- 時には朝礼台に立ち全校児童の前でマイクで話をする
- 時には会議の司会役になる
- 時には授業をする
- 時には職員対象の研修会の講師になる
- 時には保護者の前で話をする
いつかは慣れるものだと思っています。しかし、今のところ全く慣れない。これでも中堅です。
3.楽な仕事だと思われる
これは、養護教諭としてきついことです。
養護教諭の仕事って、保健室にいればいいと思っている人が多いです。
担任と同じ給料もらってるの?なんて言われることもあります。でも現状は、全く楽な仕事ではないです。
大変さが見えない分、もどかしい気持ちになったり、孤独に感じたりすることもあります。
4.他の教員と関わりが多い
これは、私(HSP気質特有)のきついことです。一見、たくさんの先生たちと関わることができるので、いいように思うのですが、私はきついです。なぜなら、感情的な方が苦手だからです。
養護教諭は、他の教員と子どもの情報を共有したり、相談し合ったりして、仕事をすることが不可欠です。
感情的な方がいても避けることはできず、いつもドキドキしてしまいます。このいちいち自分が緊張してしまうことがストレスであり、きついと感じます。
5.相談できる人が少ない
これは、養護教諭としてきついことです。職業柄、1人であることがほとんどです。
子どものことや、学校内のことであれば、校内の同僚に相談できるのですが、養護教諭関係のことを相談したい時に、他の学校へ連絡しなければなりません。
相談するだけでハードルが高い。
こんな事聞いてもいいのかな?と思うことは、電話する勇気さえないこともしばしば。
6.中堅は仕事が増える
これは、養護教諭としてつらいことです。
私は、中堅の立場になりました。
すると、市内の養護教諭会、地区の養護教諭会の仕事も担当することになってきます。
しかし、中堅とはいえ、子育て真っ只中の母でもあります。
育児もしたい。でも、仕事は増える。そして、帰れない。
これは、とてもきついです。県や地区によって違いはあるようですが。
7.病院引率がつらい
これは、養護教諭としてもHSP気質としてもきついです。
学校や地区によって、子どもがケガをしたら病院を受診する方法は様々です。
勤務校は、養護教諭か管理職が引率することがほとんど。
ケガの程度にもよりますが、病院で保護者と待ち合わせることが多いです。
すると、
- 初めて保護者と合う緊張感
- けがをした経緯をきちんと話せるかの緊張感
- けがの状況が心配
とにかく、緊張感がいっぱいで気が張ります。
無事に帰って来れた時の、緊張感からの解放にもどっと疲れが出ます。
無事で何より。
8.保護者との関わり
これは、養護教諭としてもHSP気質としてもきついです。
私が、保護者の方へ連絡する時は、子どもが「体調が悪い時」「けがをした時」が多いです。
どちらも気を遣うケースです。
最近は、日中仕事をされている家庭が多いので、職場に電話を入れるケースもあります。
忙しい時に電話して、お叱りを受けることもあります。
色々な保護者の方がいて、関りが方が難しいです。
9.人手が足らない
これは、養護教諭としてきついことです。
保健室に1人しかいないと、複数子どもが来室した時に同時に相手をすることができません。
順番に待たせたり、緊急度を考えたりして対応します。
しかし、緊急事案が重なるととてもこわいです。職員室から応援を呼びますが、それまでは1人でなんとかしなければいけません。
保健室に、もう一人養護教諭がいてほしいとまでは言えませんが、ボランティアの方だったり、サポーターの方だったりがいてくださると、私にとっても学校にとっても安心。
このような制度がある地域もあるそうです。うらやましい。
10.休みにくい
これは、養護教諭としてもHSP気質としてもきついことです。
自分が休む=保健室に養護教諭不在になります。
とても申し訳ない気持ちになります。気にしなくてもいいと言ってもらうのですが、休みにくい。
11.仕事を頼める人がいない
これは、養護教諭としてきついことです。
9と10と似た内容ですが、
仕事を進めたい時に「これをやっている間にこれをやりたい」時ってありませんか?
そんな時、自分が2人いたらいいのにと思う事多々あります。
12.宿泊行事の引率
これは、HSP気質としてきついです。特に、異動した年の引率は特にきつい。
慣れない同僚の先生方と、泊を共にして仕事をします。
コロナ禍以前の話ですが、引率場所によっては、他の女性の先生と同じ部屋で寝泊まりします。
人に気を遣いすぎて、疲れてしまうHSP気質。宿泊行事はとてもきついです。
そして、毎年あります。コロナ禍で、状況が変わってきていますが。今後はまた再開の方向です。
また、子どもの健康安全を考えると気が抜けない行事です。
13.研究授業
これは、HSP気質としてきついです。
研修の一環や学校によっては年度内に1人1回研究授業を行います。
管理職や先輩の先生方、同僚、後輩の先生。
様々な先生から注目を浴び、研究授業を行います。授業するだけでも緊張感あるのに、研究授業となるとさらに緊張感UPです。
研究授業後の反省会も、何を言われるのか緊張。緊張の連続でした。
14.パソコンのシステムが使いにくい
これは、養護教諭として?きついです。
学校のシステムの問題でもありますね・・・
地区によって、学校に導入されているパソコンのシステムは様々です。まずは、異動後慣れるまでに時間がかかる。時間をかけている時間がないのに。
歯科検診の結果を1人ずつ入力するシステムに手入力する方法に、もっと良い方法はありませんか?
市内で統一されているシステムなので、使うしかないのですが毎年時間がかかります。
15.コロナ予防対策の仕事が増える
これは、養護教諭としてきついことです。
感染症予防対策なので、養護教諭も大きく関わります。校内のマニュアル検討や作成、実施と、これまでなかった仕事が増えました。感染症予防対策をした行事の検討もあります。
新しい感染症の知識も必要なので、勉強する時間も必要です。
時間に限りがある中で仕事をしているので、時間が足りません。
乗り越えられる
きついことをたくさん書きましたが、乗り越えられることもあります。
- 子どもの喜ぶ姿
- 子どもたちの成長
- 学校行事の達成感
- 入学、卒業
を目の当たりにすると、きつかったことも吹っ飛ぶことを何度も経験しました。
しかし、乗り越えられるかどうかは養護教諭の性格や精神的な余裕、時間的な余裕だと思います。
きついことを乗り越えるためには、
- ストレス発散
- 休職
- 退職
- 転職
の方法もあります。養護教諭として、つらい状況にいつまでも耐えながら仕事をする必要もないとも思っています。
HSP気質特有のつらさもあります。
そのことも理解した上で、今後自分がどうしていきたいか考えることは大事ではないでしょうか。
お互い、自分たちの良い方向に物事が進むとよいですね。
読んでいただき、ありがとうございました♡