養護教諭の仕事がきつい12の理由。経験者がわかりやすく解説。

養護教諭の仕事がきつい12の理由。経験者がわかりやすく解説。

ゆまと
ゆまと

こんにちは。

小学校養護教諭のゆまとです。

3歳5歳の男の子を育児中です。

養護教諭の仕事が好きで、育休復帰してもフルタイムで続けていました。

しかし、思った以上に育児と仕事の両立が厳しく、今年度をもって退職します。

  • 夫は長時間労働の仕事
  • 親は頼りづらい状況
  • 長男に登園しぶりあり
  • 長男が来年度小学校へ上がる

このような状況から、フルタイムで養護教諭を続けていくことに限界を感じ、退職を決意しました。

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養護教諭の仕事がなぜきついのか。理由を一言で表すと?

真剣に考えました。

学校の中でワンオペ状態だから

忙しい時期(小学校)を、分かりやすく表現しました(1730分に必ず退勤する場合)。
  • 自分にしかできないタスクを、今日中に仕上げないといけない状況で、度々自分宛てに電話が鳴るため対応し、座ったと思ったらまた電話が鳴って対応する。
  • 残った時間で仕事をし、会議や出張、病院引率、宿泊引率もする。
  • しかも、休憩時間がきちんと確保されておらず、お昼ご飯の途中でも呼び出されることがある。
好きな仕事だから続けられるのですが、とてもきついです。
ただ、養護教諭は、校種によって、児童数(生徒数)によって、置かれた状況が違うので一概には言えません。
上記の状況は、復帰した当時の小学校(小規模に近い中規模校)の状況です。もちろん落ち着いた日もあります。

養護教諭の1日のスケジュールとは?

養護教諭の1日のスケジュールを紹介。

朝、保育園に子どもを送ってから出勤です。
  • 805出勤
  • 始業前健康観察表(体温と体調チェック)忘れの対応
  • 1時間目健康観察の集計、管理職報告
  • 2時間目事務的な仕事or 健康診断などの保健行事
  • 休み時間委員会児童の対応、けが人病人の対応
  • 3、4時間目事務的な仕事など
  • 給食15分以内で急ぎめに食べる、途中に呼び出されることも多々あり
  • 掃除
  • 5、6時間目事務的な仕事、会議、出張など
  • 授業後来室記録、保健日誌まとめ、残った仕事
  • イレギュラーで、けが人の病院引率や体調不良の児童の早退対応などがあります。
  • 1730退勤

こんな1日を送っています。

養護教諭の仕事がきつい12の理由。

①学校に1人しかいない

養護教諭は学校に1人です。大規模校は2人です。私が休めば、保健室は閉鎖です。職員室で対応できますが、保健室は利用できません。

保健関係の仕事は、養護教諭しか分からないことが多々あるため、休めばその分仕事は溜まる一方です。

②残業が多い

1人職のため、事務的な仕事が多い4月から6月までは毎日残業です。

復帰してからは、保育園のお迎えがあるため必ず17時30分に退勤していますが、お迎えがなければもう少し残業したいです。

③休めない(休みにくい)

これも1人職のため、休みにくいです。特に、健康診断がある日は、休めません。

我が家は、登園しぶりの長男がいるため、休んであげたい日もあるけれど無理!という日が多くありました。

④トイレに行くタイミングがない

イレギュラー対応が多いのが養護教諭の仕事です。

トイレ行きたい時に、早退待ちの児童を保健室で経過観察していないとけなかったり、続々と来室がある時トイレに行けないことがつらいです。

そんな日ばかりではありませんが、そのくらい忙しい時はよくあります。

⑤保護者からのクレーム

これは避けられません。

けがの手当てや体調不良の時対応によって、クレームが来ることがあります。

保護者の価値観は多種多様のため、完全にクレームをなくすことができませんが、できるだけ丁寧に対応するように心がけでいます。

9年間で、大きめのクレーム2件経験しました。

⑥人間関係に悩む

養護教諭は、管理職や担任、保護者と様々な人と関わります。

合わない人がいたり、厳しく意見されることがあったり、人間関係に悩みます。

職員室の雰囲気がいい学校に赴任できた時は、とても安心します。

すべての人とよい関係を築くことは難しいです。

あまり悩み過ぎず、過ごすことが大切です。

⑦毎年宿泊引率がある

これは地味にきついです。

養護教諭が引率しなくてよい学校もあるかもしれませんが、だいたいの学校は養護教諭が引率します。

朝も早く、就寝時間も遅い。気が休まりません。

そして、無事に終わるまで気が張って疲れてしまいます。

⑧正確な判断が求められる

緊急時は、養護教諭の正確な判断が求められます。子どもの命に関わります。

日々勉強し、対応できる力を備えなければなりません。

けがだけでなく、食物アレルギーの対応もあり、迅速で適切な応急処置と、医療機関との連携が求められます。

⑨嘔吐物処理や汚れものの処理

小学校は嘔吐物処理はもちろん、トイレの失敗の対応も多々あります。

最近は、児童のサポートをしてくださる支援員さんが、トイレの失敗をした児童の対応してくださることが増えました。

忙しい時期は、自分も手が離せない時があるのでとてもありがたいです。

嘔吐物処理は、感染予防対策をしながらの処理になるので気が張り、自分が感染しないように気をつけなければなりません。

⑩異動が必ずある(公立)

よい人間関係が築けている時や、学校に慣れてくると異動がこわくなります。

慣れた場所で働き続けたいですよね。

異動すると、人間関係が新しくなり、新しい学校に慣れるまで気疲れしてしまいます。

 

そして異動したての4月は新年度開始の時期です。

教員はとても忙しいです。

分からないことを聞きたいけれど、周りの先生も忙しそうで聞きにくい雰囲気があり、精神的にも体力的にもきついです。

⑪楽な仕事だと思われている

身近に教員がいる人や養護教諭と関わりのある人は、養護教諭の仕事が楽だと思っている人は少ないと思います。

しかし、一般的に保健室の先生が忙しいというイメージがありせん。

そのギャップがあり、周りに忙しさが伝わりづらく、大変なのに楽だと思われていることがつらく感じることがあります。

 

周りの教員も、養護教諭は楽だと思っている人もいました。

確かに、担任や部活を主で担当することがないため、そう思われるのかもしれません。

⑫孤独である

養護教諭は1人配置であることが多いです。

他の教員や同期とよい関係を築くことができると、孤独を感じても相談しやすい環境になります。

しかし、あまりよい関係を築くことができないと、孤立してしまうことがあります。

 

養護教諭から積極的に、他の教員とコミュニケーションを取ることが大切です。

養護教諭の仕事がきつい!を改善するために考えたい3つのこと。

①「何が」きついと感じるのか具体的に考える

私が特にきついと感じているのは、

  • 事務的な仕事が多く、残業が必要なこと
  • 休みたい時に休みにくいこと

です。

②「どうすると」きつく感じなくなるのか考える

私の場合は、

  • 事務的な仕事が減ること
  • 残業がなくなること
  • 休みやすくなること

が実現すると、きつく感じにくくなります。

③「そのためには」何ができるか考える

事務的な仕事を減らすためには?

  • 本当に必要な仕事か?
  • こだわるポイントを間違えていないか?
  • 他のやり方はないか?

を考える必要があります。

残業をなくすためには?

  • どんな仕事に時間がかかっているのか?
  • 周りの雰囲気に合わせて残業していないか?

を考え、時間のかかっている仕事を他の時間に効率よくできないか?考える。

休みやすくするには?

  • なぜ休みにくいのか?
  • 休むことに罪悪案を感じていないか?

私が休みにくい理由は、「保健室を閉めてしまうこと」と「他の先生に負担がかかること」です。

それをなくすためには、

  • 養護教諭不在時も、物品の場所がや対応が分かるようにしておく
  • 日頃から、先生たちのフォローを積極的にする

それでもきついときは?

育児中の方なら、時短勤務や部分休業を相談してみることをおすすめします。

1年目はフルタイムでも、2年目から時短勤務にされた人は何人もいました(担任の先生)。

やはり、それだけフルタイムはきついのだと思います。

 

転職や退職の選択もありだと思います。

一度の人生なので、後悔しない選択をしたいですね。

 

養護教諭の仕事はきついですが、もちろんやりがいもあります。

かわいい子どもたちのために、自分が身体を壊さない程度にやっていきましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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