養護教諭はきつい。引継ぎで知っておきたかった事、困った事、助かった事。

こんにちは。
小学校の養護教諭ゆまとです。
今回は、3度経験した引き継ぎから、
- 知っておきたかった事
- 困った事
- 助かった事
引き継ぎは、専門書で紹介されています。
専門書を見れば、だいだいのことは網羅でき問題なく引継ぎできると思います。
しかし、私なら、実際の養護教諭から引継ぎのリアルを聞いてみたい!と思うので、経験をもとに書いてみました。
- 引き継ぎを控えている人
- 新任の人
- そろそろ異動しそうな人
養護教諭はきつい。引継ぎで知っておきたかった事、困った事、助かった事
知っておきたかった事 16個!
①病院受診の流れ
子どもがけがをして、病院でみてもらいたい時の対応です。
- 保護者連絡は誰がするのか(養護教諭、担任、管理職)
- 搬送方法はタクシーを使うのかor保護者が連れて行くのか
赴任当日にけがが起こるかもしれません。
私は、新任1日目に大きなけがが起きました。今でも忘れません。
しっかり確認しておけば、焦らずに対応できます。
②よく利用する病院
午前中のけがは、診療時間ギリギリになってしまうことが多く、焦ります。
そのため、よく学校が利用する病院を知っていると対応がスムーズです。
頭部打撲や顔のけがなどは、近所の病院では診てもらえないこともあります。
どこで診てもらう事が多いか聞いておくと安心です。
③気になる児童の情報
保健室によく来る児童やその対応方法。普段から特に気にかけたい子どもの情報など。
知っておくと、対応しやすく、子どもも安心します。
④保護者の情報
これまであったクレームや注意点など。知っておいた方がいい過去の事例など。
けがの対応は、こちらがよかれと思って応急処置してもクレームが来ることがあります。
保護者の価値観はさまざまです。時には驚くこともあります。
知っておくと、管理職にも相談しやすく、情報共有しやすいです。
⑤キーパーソンは誰か
養護教諭は異動したばかりでも、養護教諭として仕事しなければいけません。
困った時に相談を聞いてくれる先生、管理職、近くの学校の養護教諭を知っておくと、いざという時に相談できます。
⑥管理職や担任との情報交換
どの時間にどんなタイミングでされていたか聞いておくと、自分が情報交換したい時にタイミングをつかみやすいです。
授業後とか、休み時間にタイミングを見計ってとか。忙しくしている担任もいるので、声かけのタイミングはとても大切です。
⑦学校医の情報
- どんな性格の先生か
- 連絡手段(電話、FAX、メール)
- 気をつけること
⑧健康診断の詳細な打合わせ
- 準備する物品
- 他校から借りる物品
- 担任への依頼事項
- 検診にかかる時間
- 子どもの導線
4月から始まる健康診断。
あっと言う間に始まり、担任からは色々聞かれます。
事前に知っておくと、説明もでき、準備もスムーズに行えます。
⑨健康診断の欠席者の扱い
最後の検診で欠席した子どもは、どのように受診するのか。
- 前任校は保護者にお願いして学校医の病院へ行ってもらう
- 今は養護教諭が学校医の病院へ引率する
⑩保健委員会の進め方や内容
- 常時活動
- 年間でやっていたこと
- 今後やりたいと思っていたこと
⑪消耗品の購入方法
カタログをコピーして事務さんにお願いするのか、別の方法でお願いするのか。
学校によって購入の方法は違います。
保健室は、絆創膏や包帯、綿球など消耗品が多いです。
事務員さんとも情報交換をこまめにしておくと、購入したい物品がある時に相談しやすいです。
⑫スポーツ振興センターの申請方法とパスワード
- 継続の子ども
- 見舞い金の振込予定の子どもの情報
- 引き継ぎが必要な情報
- パスワード
スポーツ振興センターの情報は洩れがあると後々大変です。
情報を詳しく引継ぎしておきましょう。
⑬市教委への提出物の提出方法
- 鑑の作成
- 決裁方法
- 提出の方法
⑭学校ならではのルール
- ゴミの捨て方
- コピー機はどれを優先的に使うか
など、学校ならではのルールがあります。知っておくと便利です。
⑮部活動との関わり(顧問として)
中学校は副顧問にあてられることがあります。
私も、運動部、文化部どちらも副顧問として経験があります。
養護教諭って部活の顧問あるの?って思いますが、これは地域によりけりです。
私の前任校は副顧問になっていました。
土日の練習も行きましたし、練習試合や大会も引率します。
平日は、保健室にいた方がいいのか顧問として部活へ行った方がいいのかとても悩みました。
私は、保健室を大切にしたかったので、終わりごろに部活へ顔を出していました。
⑯1年間を通しての仕事内容
学校保健計画を見れば分かるのですが、そこには載せていないような細かな仕事もあります。
メモ書きでもいいので月単位で分かると、親切です。
困った事 5個!
①保健室に物が多い
保健室が整理されていなくて、物がどこにあるか分からないことがありました。
4月は本当に忙しいので、物が多いと探し物をする時間が増えてイライラします。
日頃から整理整頓を心がけたいです。
ラベルで場所を示しておくこともおすすめです。
養護教諭不在時にも役立ちます。
②診断の実施方法がよく分からない
日頃からメモをする習慣をつけたいです。
- 物品の場所
- 学校医との連絡方法
- 子どもの導線
できれば写真があると分かりやすい。
③健康診断にかかるおおよその時間が分からない
初めてなので色々と不安です。
他の先生から質問があっても答えられません。
時間がある程度分かっていると精神的に安心です。
④データの整理ができていない
4月の忙しい時期にデータを探している時間がなく、苦労しました。
日頃からデータの整理をする習慣をつけておきたいです。
⑤就学時健診の引継ぎがなかった
私も教務主任も異動したばかりで、お互い分からず大変な年がありました。
健康診断と同様、メモや写真で残しておいてもらえると助かります。
助かった事 3個!
①4月に配布する文書がすべて印刷されていた
4月の保健関係の配付物は膨大です。
異動した年は、分からないことだらけなので、印刷物が配付するだけになっていてとてもありがたかったです。
②掲示物や保健指導の教材を残しておいてくれた。
久々の小学校で、育休からの復帰でした。
そのため、自前の掲示物や教材がなく1から準備する状況でした。
掲示物や保健指導の教材は、自分の異動先へ持って行くことが多いのですが、前任の先生は残しておいてくださり、とても助かりました。
③消耗品を多めにストックしておいてくれた
忙しい時期に、消耗品がなくなると焦ります。
多めにストックしてあると、しばらくは安心して過ごせます。
予算があるので上限はありますが、余っている時はよく使う消耗品を多めにストックしておくと助かります。
まとめ
養護教諭の引継ぎは本当に大切です。
できるだけこまめにしたいですが、時間の都合上難しいこともあります。
いつでも確認できるように、資料とデータで残しておくといいですね。
経験者ならある程度経験でカバーできますが、新任の先生には引継ぎが不十分だととても過酷でかわいそうです。
いつ異動してもいいように、日頃からメモをして情報を残しておくようにしたいです。
あと、保健室内の整理整頓も。
私は、頭が働かなくなったら保健室内の掃除をしたり、いらないものを処分したりする時間に切り替えています。
異動が決まってから焦らないようにしたいですね。
どなたかの参考になったら嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました♡