【現役養護教諭が考える】養護教諭に向いている人とは?
小学校の養護教諭として働くゆまとです。
3歳5歳の男の子のママでもあります。
養護教諭って気になるけれど、
- どんな人が向いているの?
- 自分は向いているのか?
養護教諭に向いている人とは?
子どもと関わることが好き
仕事の大半は、子どもと関わります。
そのため好きでなければ(関心がなければ)、しんどい時にやっていけない場面もあります。
そもそも、子ども好きじゃないし‥となると本末転倒です。
人をサポートすることが好き
養護教諭は、救急処置、話を聴く、トイレに間に合わない子のお世話や嘔吐の対応など、サポートに回ることがほとんどです。
サポートとは、必ずしも感謝される事ではないし、気づいてもらえない事もたくさんあります。
自分がいつも表に立てていなくても「大丈夫!!」って思えるメンタルがあるとやっていけます。
養護教諭ができる、「見えないけど大切なサポート」ってたくさんあります。
自分では見えないと思っているサポートでも、見てくれてる人は必ずいます!
それを褒めてもらえた時はめちゃくちゃ嬉しいです。
話を聴くことが好き(共感できる)
養護教諭は、話を聴く機会がとても多いです。
「先生、聞いてよー!」
と、休み時間に保健室へ来る子どもがたくさんいます。
子どもだけではなく、先生、保護者、地域の関係機関など、色々な立場の人とコミュニケーションを取ります。
話すことが好き!という人は多いのですが、『聞く(聴く)』って難しいです。
聞き役に徹することもあります。
聞いていたつもりが、つい自分の話に置き換わっていたり、話を遮ってしまったり、求めていないアドバイスしてしまったり‥‥。友達や夫婦関係でもありますよね?
子どもを例にすると、保健室に来る子どもたちは「とにかく聞いてほしい」というケースが多く、アドバイスを求めていません。
- 「〇〇だと思ったんだね」
- 「〇〇な気持ちだったね」
- 「なるほど!~なんだね」
と、傾聴しながら対応する。
話を聞く=アドバイスしなきゃ!ではないので、じっくり話を聞いて、相手の気持ちに共感できる人が向いています。
感情に左右されない(感情的にならない)
対応する子ども(場合によっては大人の時も)は、必ずしも気持ちが安定しているわけではありません。
時には、
- 泣いている
- 怒っている
- 困っている
- 暴言を吐いている
- こちらが傷つくような言葉を言ってくる
保健室は1対1で対応することもあれば、1度に複数人同時に相手にすることもあります。
そんな時に、こちらがいちいち怒ってしまったり、悲しい気持ちになってしまったり、感情に流されてしまうとメンタルが持ちません。
疲れてしまいます。
そのため、感情に左右されずに対応できることが大切です。
気持ちの切り替えができる
「感情的にならない」に似ていますが、怒りたくなった時、泣きそうなくらい悲しいことがあった時、ずっとその感情に浸っている時間はありません。
忙しい日は、感情が忙しいです。
気持ちの切り替えができないと、次の仕事への集中力が落ちます。
私もここは反省することが多いです‥‥。
時にはすぐに切り替えれない事もあると思いますが、頭から離れないくらい引きずってしまう事が多くなってしまうと、的確な判断ができません!
大きな怪我や事故が校内でいつ起こるか分からないです。
的確な判断をするためにも、気持ちの切り替えができる事が大切です。
協調性がある
協調性がある養護教諭は、校内で1人or2人です。
どんな事をやるにしても他の先生方と協働して働きます。
日々の情報交換や報連相がとても大事です。
養護教諭が孤立してしまってはもったいないです!
養護教諭は、校内の事や子どもたちの事をよく知っています。
そこをうまくアピールしながら、他の先生方と連携することが大切です。
連携がうまくいくと、保健に関する事にさらに協力的になってもらうこともできます!一石二鳥。
リーダーシップがある(行動力がある)
これって意外じゃないですか?
養護教諭にリーダーシップっているの?って思いませんか?
学校行事の中には、保健関係が中心となる行事があります。
例えば、「学校保健委員会」という行事があります。
これは、地域によって開催方法は異なります。
簡単に言うと子どもの健康課題(虫歯が多い、学習時の姿勢が悪い、睡眠不足の子が多い、ゲーム依存など)解決に向けて、子ども、教員、保護者、学校医、学校歯科医、地域の方々と一体になってどんな対策をするかを考えたり、勉強する会です。
この会を行うに当たって、養護教諭や保健主事(校内の健康安全を担う教員)が中心となって計画を行う必要があります。
- 事前アンケートを取り
- 集計資料作り
- 講師を手配
- 他の先生方へ役割を依頼
準備、当日の進行に向けてリーダーシップを発揮しないといけません。
養護教諭だけではなく、保健主事や管理職、他の先生方とみんなで作っていくものなので、1人で頑張る必要はありませんので安心してください。
ある程度のリーダーシップがあるといいです!
1人で過ごすことが好き
養護教諭は、学校に1人配置です。
そのため、保健室で1人で仕事をすること多いからです。
他の先生は、単学級でない限り、学年でまとまって会議をしたり、学年の仕事をしたりします。
そんな中で、養護教諭は保健関係の仕事を1人でします。
誰かと共に仕事をしたい!という思いが強いと、孤独感を感じやすい立場です。
私は、孤独感を感じそうになったら、保健室を出て職員室に出向き、他の先生と情報交換するようにしています。
話すことで、孤独感を解消しています。
それでも基本は1人なので、1人で過ごすことが好きな人は向いています。
まとめ
養護教諭に向いている人をまとめました。
私は養護教諭としてすべて兼ね備えているわけではありません。
ご安心ください。完璧な養護教諭はいません。
養護教諭にも個性があります。
苦手なところは、他の先生方に助けていただきながらやっていきましょう。
どなたかの参考になればうれしいです。
読んでいただき、ありがとうございました♡