養護教諭の仕事はきつい。HSPの私が思うきつい場面と詳しく解説
こんにちは。
HSP気質の持ち主でもあり、小学校の養護教諭として働くゆまとです。
3歳と5歳の男の子を育児中です。
HSPとは(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍繊細な気質をもって生まれた人という意味です。
養護教諭(保健室の先生)として働いて9年目(産休育休をのぞく)になりました。
子どもが好きでこの仕事を続けています。
仕事は好きなのですが、HSPがゆえに養護教諭の仕事がきつい(つらい)と思う時が数々あります。
今回は、HSPの私が、
養護教諭の仕事がきついと思う場面とその対策について詳しく解説したいと思います。
▼私がHSPだと思うところ
- 人と長い時間関わると疲れてしまう
- 他人の気分に左右される
- 大人数でのコミュニケーションが苦手
- 疲れやすい
- ひとりの時間が必要
- 音、匂い、光に敏感
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 仕事をする時、観察されると緊張し、実力を発揮できなくなる
では、本題に入ります。
養護教諭の仕事がきつい(つらい)と思う場面
その1、人間関係編
人の顔色を伺ってしまったり、機嫌が悪そうだと感じると話しかけづらくなります。
本音が言えなくなることもあります。
そのため、相談するまでに時間がかかり、仕事の効率が悪くなることがあります。
担任、保健主事、管理職
仕事中に話しかける時
忙しそうにしていたり、イライラしていたりすると、話しかけるタイミングを伺いすぎて疲れます。
養護教諭は、子どもの事や保健行事の事など他の先生に相談したり、依頼したりする事がたくさんあるのでコミュニケーションをこまめにとらなければならないです。
人の機嫌を伺いすぎている自分に疲れます。
強めに意見された時
子どもの事や保健行事について、強めに意見されると、萎縮してしまい本音が言えなくなる事があります。
自分の考えを話せばいいだけだと分かっていても、勝手に萎縮して疲れてしまいます。
学校医
以前に別の学校医を怒らせてしまったことがあり、トラウマになり、怒らせないようにと気を遣いすぎてしまいます。
今は、物腰柔らかい医師ですが、緊張して、対応後は疲れてしまいます。
未だに、健診前の時間に何を話そうか悩みます。
保護者
初めて対応する時はとても緊張してしまい、対応後は緊張が解けて疲れてしまいます。
子どものケガが大きければ大きいほど、対応に神経を使います。
クレームが来た時には、心臓がバクバクしてしばらくは落ち着かず、1人反省会を何度もします。
気持ちの切り替えに時間がかかることがつらいです。
その2、人前に出るイベント編
基本的に、人前に出ることが苦手です。
司令台に立って話をする
自治体や校種によりますが、養護教諭も司令台に立って子どもたちに話をします。
朝礼や始業式、終業式、下校時などです。
毎度緊張するので、担当になったその日は朝からそわそわして落ち着きません。
緊張してるように見えないと言われますが、内心はとても緊張していて、終わった後には安心感と疲労感でいっぱいになります。
会議で提案する
保健室の利用方法や健康診断の説明、学校保健委員会など、職員に提案するために、自分が話す機会が多くて毎度緊張して疲れます。
養護教諭(保健室の先生)は、
- 暇そう
- 楽そう
と言われることが多いですが、全くそんなことはなく、むしろ実は多忙で人前に出る仕事も多いです。
その3、苦手な場面や場所編
子どもや同僚が怒られている姿を見る時
自分が怒られているわけではないのに、人が怒られている場面に遭遇すると、なぜかソワソワします。
その時の雰囲気が苦手です。
子どもの服の柔軟剤のにおい
今の柔軟剤はたくさん種類があり、子どもたちの服は様々な匂いがします。
マスク生活になって、ずいぶん楽になりました。
マスク生活じゃない時は、対応する子どもの柔軟剤の匂いが様々で、匂いによっては、頭痛がしたり、苦手と感じることがありました。
夏休み中の職員室
夏休みは子どもたちが登校しないため、ほとんどの先生は職員室で仕事をします。
必然的に職員室の人口密度は濃くなります。
人が多い場所は情報量が多く、その場所にいるだけで疲れてしまいます。
自分のことを見ていないとは分かっていますが、視線が気になります。
また、他の先生たちの話が気になり集中力が落ちます。
行事の引率で乗る観光バス
バスの席が1人で座れる時はいいのですが、誰かと隣になる時は帰るまで落ち着きません。
現在は、コロナ禍のため、席は人と間隔を分けて座ることができるようになりほっとしています。
宿泊行事の時に泊まる部屋
養護教諭は宿泊行事の引率が必須です。
施設では、女性職員何名かと同じ部屋で泊まります。
小規模の学校だと2人になることもあります。
慣れない人と一緒に寝泊まりするのはリラックスできず、しんどいと感じます。
来室児童が一度に複数来る時
HSPの人は、短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまいます。
混乱してしまっては養護教諭失格なのですが、混乱までいかなくても焦ります。
私の小学校は、小さなけがが多く、擦り傷や打撲で一度に何人も来室する場面があります。
多忙な時期
特に4月~6月は、新年度であることと健康診断があるのでとても忙しいです。
私の頭の中は「次に○〇をやって、職員室に行ったら〇〇をやって、次に・・・」と常にやることで頭がいっぱいです。
さらに、保健室に来る児童の対応します。
退校時間までバタバタの日が続くので、気が休まることなく非常に疲れます。
きついと思う場面を乗り越えるための対策
1、人間関係編の対策
日頃から積極的に話をするように意識する
クラスの子どものよいところや気が付いたこと(プラスのこと)をすれ違う時や職員室にいる時に積極的に話をします。
「話すことに慣れておく」ことを意識します。
そうすると、いざお願いしたいことが出てきたときに相談しやすくなります。
学校医と関わる時は、事前に話したい事(お願いしたいこと、相談したいこと)をメモしておき、当日話せるように準備をしておきます。ある程度は、緊張が和らぎます。
2、人前に出るイベント編
話すことがあらかじめ分かっていれば、事前に何を話したいか考え、自分でカンペを作ります。
指令台に立つだけでカンペを作るのは私だけかもしれませんが(笑)
それくらい緊張しますし、できれば避けたいです。
会議など、一度にたくさん話す時は、カンペ作成+1人で練習します。
練習は、1人でぶつぶつ言いながらしゃべったり、夫に聞いてもらったりしています。
練習しておくと、話したい事がある程度頭に入っているので当日焦らずに済みます。
会議で、すらすら分かりやすく話ができる人がとてもうらやましいです。
3、苦手な場面や場所編
人が怒られている場面に遭遇したら、なるべくその場から離れるようにします。
慣れることができないので、無理にその場に居続けず、距離をとります。
夏休みの職員室での仕事は、ある程度慣れるしかないのですが、30分~1時間に1回は席を立ち、校内を歩いたり、トイレに行ったりして気分転換するようにしています。あとは、深呼吸を数回します。
宿泊行事も避けることはできないので、仕事後に自分の楽しみを作っておきます。
- スーパー銭湯に行く
- 映画に行く
- おいしいものを食べに行く
- 欲しいものを買う
などです。
あと、宿泊行事中は、疲労&寝不足になるので栄養ドリンクを必ず持参しています。
多忙な時期は、1日のやることリストを作り、視覚可します。疲れてくると、頭が働かなくなるため、やることリストをみれば何をしなければいけないか一目瞭然です。
まとめ
HSPがゆえに養護教諭として仕事がきついと思うこととその対策を詳しく解説しました。
色々な人から、
- 「気にし過ぎ」
- 「繊細すぎ」
- 「真面目だね」
これまで何度も言われてきました。
こんな私ですが、やはり養護教諭の仕事は好きでやりがいがあります。
HSPでも養護教諭として働くことは可能です。
HSPではない人よりも、きつい事が多いかもしれませんが、仕事内容が好きであれば問題なくやれます。
自分らしく働くために、今後もできる範囲で対策をしたいと思っています。
養護教諭として子どもたちのために頑張ります!
読んでいただき、ありがとうございました♡