【養護教諭(教員)】退職を後悔しないためにやるべき つのこと。元養護教諭が解説。

こんにちは。
元養護教諭のゆまとです。
「教員(養護教諭)辞めたいけれど、後悔したくないな…」
「公務員は安定しているし、辞めるには勇気がいるよな…辞めた人ってどんな理由で辞めている?」
「退職した元教員は、後悔していないのだろうか?」
こんなお悩みを、私の体験談とともに解決します。
- 公立養護教諭14年(産休育休含む)
- 小中学校経験(複数配置も経験)
- 育休からフルタイム復帰2年
- 病休経験あり(1か月)
- 育児と仕事との両立に悩み退職
- 祖父母の協力ほぼなし
- 夫は会社員
- 2人兄弟ママ(保育園児、小学生)
教員退職を後悔しないためにやるべきこと2つとは?
①退職理由を言語化する

え?それだけ?
あなたは、どんな理由で退職したいですか?
はっきり言えますか?
忙しいし…きついし…仕事終わらないし…
きついから辞めたい!と曖昧になっていませんか?
退職理由が曖昧だと、後悔する可能性が大きいです。
苦労してなった公務員を退職するので、ここはしっかりと自分の辞めたい気持ち・理由を言語化しましょう。
聞かれた時に、はっきり言えることが大切です。
私の退職理由をはこれです。
長男の小1の壁を乗り越えることが不可能だと身をもって分かったから
簡単に言うと、育児と仕事の両立が不可能だったからです。
- 朝の出発時間が長男より私のほうが先
- 学校(学童)行きたくないと言い出しても対応できない
- 仕事量が多く、早く帰宅できない(緊急時に対応できない)
長男には、すでに登園しぶり(保育園行きたくない)があり、小1に向けて心配事が多いです。
しかし、仕事をしていると長男の精神的なサポートが必要な時にサポートできない時がきっとあります。
後になって「あの時、もっと長男に向き合っていればよかったな…」と後悔したくないため、退職を決意しました。
きっと子どもたちはあっという間に成長するでしょう。
また養護教諭として働きたいと思ったら、その時に考え直しても遅くはないだろうと思いました。
給料については、とても悩みました。
仕事は大変だけれど、給料面でみれば悪くありません。
公務員の給料は年功序列型で、続ければ続けるほど給料が上がり、定年退職すれば退職金がたくさん入ります。
私は定年まで働くつもりでいましたし、退職金たくさんもらって、老後は悠々自適に暮らすぞ!なんてお気楽な事を考えていました。
今辞めたら、これまで頑張ってきた時間が無駄になってしまうのでは…。
しかし、子育てと仕事の両立はとてもじゃないけれど無理。
お金のことばかり言っていられない。
夫とよく話し合い、家計も見直して、私がしばらくパートになっても問題なさそうだと分かりお金は諦めました。
②つらかったエピソードを言語化して記憶に残しておく

辞めるには勇気がいりますよね。
私も、やる時にたくさん悩み、迷いました。
退職理由を言語化できましたか?
次は、退職する理由になったそれぞれのエピソードを、ひとつひとつ記憶に残るようにしておきます。
なぜなら、時間が経過するとつらかったエピソードも美化されます。
美化された時に、「やはり辞めないほうがよかった?」と後悔するようになってしまいます。
また、「教員に戻ろうかな?」とさえ思ってしまいます。
きっと退職を選択するくらいつらい出来事、悲しい出来事があったはずです。
その出来事を記憶に残しておくことで、後悔しそうになった時に思い出すのです。
思い出した時に、「そうだった。こんなにつらいことがあったから、退職を選択したんだ」と思い出すことができれば、後悔はしません。
わたしは、なるべくたくさんのつらかったエピソードを残しています。
私の養護教諭時代つらかったことエピソードの一部
育休から復帰時代:17時30分に帰れない!
- 登校しぶりの子対応
- けが人病人の対応
- けが人の病院へ引率
- 健康診断実施
- 結果のデータ入力
- 結果のお知らせ作成
- 配布準備
- 提出物作成
- 会議資料作成
- 出張
保育園のお迎えがあり、お迎えが18時を過ぎると長男のメンタルが不安定になってしまうので、そちらも頑張って阻止しなければなりません。
17時30分退勤目標で仕事をするので、担任の先生たちと情報交換する余裕もない。

休憩している暇もない。
とにかく、急げ!!!の毎日。
毎日毎日、その繰り返しで、とても目まぐるしく、倒れそうになっていました。
育休から復帰時代:保護者のクレームがつらすぎる
上記のように、毎日怒涛に過ぎる毎日。
正直疲れ切っていました。
日常の業務に加え、保健室にやってくる児童たちが多く、対応に余裕がない日もありました。
そんな中に起こった、けがの対応に納得がいかない保護者からのクレーム。
子どものけがは悪化することもなく、後遺症が残ることもなく、けがの状態は快方に向かいました。
思い返してみれば、管理職や担任との細かい連携や、保護者への迅速な連絡、もっとできたことはたくさんあったかもしれません。
大事な我が子に、もっと丁寧な対応をしてほしい親の気持ちもとても分かります。

私も親なのでよく分かります。
でもこの時に、「もうそのレベルまでできないな」と思ってしまったのです。※救急処置や経過観察、担任と連携、保護者連絡はもちろんしています。
保護者の求めるレベルで対応していたら、保健室はパンクするし、私にはそれ以上は無理かも…と思ってしまいました。
育休から復帰時代:中堅になると、学校外の仕事も増えてさらに帰れない

経験年数が上がるほど、学校外の仕事も増えるのです。
育休から復帰したてであろうと、関係ありません。
学校の仕事でいっぱいいっぱいなのに、学校外の仕事も増えるなんて想像したらゾッとしました。
でも、打診があると断れないのが現実です。
先輩養護教諭も幼い子を抱えながら仕事していましたし、自分だけ特別な存在でもありません。
強制ではないと思うのですが、今後もその自治体で仕事をする以上、打診は受けておかないと自分が生きづらくなります(こういうのよくないですよね)。
中学校勤務時代:土日の部活動がきつかった!

学校によりますが、私は部活動の副顧問やっていました。
養護教諭とはいえ、教職員の一人ですから部活の顧問にもなります。
私は、運動部、文化部どちらの副顧問にもなりました。
もう何年も前の話なので、当時は土日部活動がありました。
平日は仕事で疲れ、土日は休む間もなく部活動に参加。しんどいですよね。
土日くらいは、体を休めたいし、出かけたり自由な時間にしたいですよね。
退職した今、とても幸せです。
退職に関しては、とても悩みましたが、現在は何も後悔していません。
もちろん現職時の給料は惜しいですが、育児はお金に換えられないので納得しています。
長男は無事に小学校へ入学し、今のところ登校しぶりなく通えています。
まだ油断はできないので、のんびり構えていたいと思っています。
養護教諭をしていて、これまでつらかったエピソードはいくつもありましたが、退職を考えたのは育児との両立をするようになってからです。
明らかに時間が足りなくなり、仕事が思うようにできない、育児にも時間がかけられない。

2年間本当につらかった…。八方塞がりでした。
時間が経っても、この選択でよかった!と思えるように、1日1日を大切んして過ごしたいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。